概要
- 国民健康保険の金額は、所得 = 売上 – 経費によって決まります。
- iDecoや生命保険控除などの控除は効きませんので留意してください。
国民健康保険への切り替え
サラリーマンから任意継続
サラリーマンの場合、任意継続した方が健康保険の支払いが安い場合があります。
任意継続は2年間の間、イメージ的には保険金額を据え置くものです。会社の担当の人と話して、任意継続するのも1つの方法です。厚生年金は国民年金は、切り替える必要があります。
扶養からの国民健康保険の切り替え
扶養から国民健康保険の切り替えは、以下の手順で行えます。
①現在、加入している健康保険から喪失証明書をもらう。
②①の書類と免許証(他の代替えあり)を持って市役所または出張所に行く。
③市役所または出張所で即日交付してもらう。(早いところだと10分~20分で発行)
以下は、健康保険に喪失証明書です。

国民健康保険の料金例
ある都市の国民健康保険の早見表です。
左側が個人事業主の総所得 ( 売上 – 経費 )の早見表です。例えば、総所得が¥5,000,000の45歳の場合、¥57,5000です。所得の1割以上が国民健康保険で費やされます。
右側は、サラリーマンです。

国民健康保険以外にも、国民健康保険組合があり、条件が一致すれば加入できます。
国民健康保険組合
市区町村が母体の国民健康保険ではなく、国民健康保険組合が母体の国保にするという方法があります。
文芸や美術、著作などの活動などに従事していて、組合加盟団体に入っていれば、その家族も加入できる保険制度です。
収入にかかわらず保険料が一律という点が特徴で、月額は21,100円(令和3年度)です。なお、家族は月額11,600円、40歳から64歳までの介護保険被保険者は、月額5200円が必要となります。
市区町村の国保は所得に応じて金額が変わりますが、こちらは一律なので高収入であればあるほど得になります。
目安として、所得が300万円を超えている場合には、市区町村が母体となる国民健康保険よりも得になると考えられるので、文芸美術国民健康保険組合への加入を検討しましょう。
国民健康保険料の例(途中から国民健康保険になった場合)
- 前年は売上が少なく扶養のため、国民健康保険は払っていませんでした。
- 今年になってから個人事業主として働きはじめ、売上が扶養の範囲内を超えたため、11月に扶養から外れました。
- この際、国民健康保険から通知書がきました。
令和3年4月~10月は、扶養のため支払い無。令和3年11月~令和4年3月までは、¥8,450でした。ひと月は¥1,690でした。医療分+後期支援分+介護分の合算額になります。


国民健康保険料-令和4年分
平成4年分は、収入が少ないのもあって、¥179,620でした。

国民健康保険料-平成5年分
令和5年は、¥238,000でした。